執筆者・監修者情報
名前:長谷川 和花
- Farfalla合同会社 代表
- 「個別指導 面接塾」 主宰
- 受講生の受験合格率92%
- (広島叡智・秀明中・名古屋国際・安積中など)
- 一生使えるコミュニケーション力を育成

「面接で何を聞かれるんだろう」
「うまく答えられるか不安」
受験が近づくにつれて、こんな不安がじわじわと大きくなってきますよね。
長谷川 和花準備の方向さえ変えれば、その不安はぐっと小さくなります。
中学受験の面接は「正解の暗記」では突破できません。面接官が重視するのは、流暢さよりも「自分の考えを自分の言葉で話せるかどうか」です。
面接準備は想定問答の暗記よりも、自分の経験や気持ちを整理して言語化することに時間をかけましょう。
この記事では、中学面接の準備に必要な情報を解説します。
面接の流れと、よく聞かれる質問への答え方から確認していきましょう。
面接本番まで「何から準備すればいいか分からない」という方へ。
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中学受験の面接は大きく3つの形式に分かれます。
| 形式 | 参加者 | 所要時間 | 面接官が見ているポイント |
|---|---|---|---|
| 個人面接 | 受験生のみ | 5〜15分 | ・自分の言葉で考えを伝える力 ・問いに向き合う力 |
| 親子面接 | 受験生+保護者 | 10〜20分 | ・親子関係・家庭の方針と子どもの姿の一貫性 ・学校への協力姿勢 |
| グループ面接 | 受験生複数人 | 15〜20分 | ・協調性 ・場に応じたふるまい ・他者への配慮 |
志望校がどの形式かは、事前に確認しておきましょう。
形式を把握したら、次は当日の動き方を整えておくことが大切です。



入退室のマナーは面接内容と同じくらい評価に関わるため、事前に流れをつかんでおきましょう。
また、名乗り方は学校によって違います。志望校の指示を事前に確認し、どのパターンでも対応できるように練習しておきましょう。
入室後は「本日はよろしくお願いします」と言ってから、ゆっくりお辞儀するのが基本マナーです。
細かいマナーや言葉遣いについて詳しく知りたい方は、「中学受験の面接試験で絶対におさえるべきマナー対策」の記事をあわせてご覧ください。




ここでは、お子さまがよく聞かれる質問を5つ取り上げます。各質問で「面接官が何を見ているか」「回答のポイント」「回答例」の順に解説しています。
答えを丸暗記するのではなく「なぜそう思うのか」を自分の言葉で話せるようになることを意識してください。
各質問の回答例を参考にしながら、面接練習に役立ててください。
面接官が重視するのは「この学校をきちんと理解しているか」と「自分の意志で選んだか」の2点です。
「親に言われたから」「有名だから」という言葉は、どれだけ流暢に話せても意志の薄さがにじみ出てしまいます。
「学校の特色+自分の経験・気持ち」をセットで語れると、志望理由として格段に伝わりやすくなります。
「なぜその学校でなければいけないのか」を、自分自身の体験と結びつけて話せるよう準備しておきましょう。
「〇〇という点に魅力を感じ、志望しました。私は小学校で〇〇の活動をとおして〇〇することの大切さを学び、その経験からこの学校で〇〇をさらに深めたいと思い志望しました。」
面接官が見ているのは大きな実績ではなく「その子らしさ」「継続する力」「工夫する力」です。
「特にありません」と答えてしまうと、準備不足という印象を与えてしまいます。



些細な経験でも構いません。自分なりに考えて話せることの方が、面接官には伝わります。
「何を頑張ったか」よりも「どう頑張ったか・何を感じたか」を具体的に話すことがポイントです。
「なぜその学校でなければいけないのか」を、自分自身の体験と結びつけて話せるよう準備しておきましょう。
一つのエピソードを深く掘り下げると、その子らしさが面接官に伝わります。
「委員会活動で〇〇に取り組みました。最初は〇〇で苦労しましたが、〇〇という工夫をすることで乗り越えられました。この経験から、最後まであきらめないことの大切さを学びました。」
面接官が見ているのは、この学校でなければならない理由があるかどうかです。
学校の特色(部活・行事・教育方針)と自分のやりたいことが結びついているかで、志望の本気度を見ています。
「どこの学校でも言えること」は面接官に刺さりません。
その学校でしかできないことに的を絞って答えることがポイントです。
「〇〇がやりたいから、この学校の〇〇が必要です。」という流れで話すと、自分の言葉として伝わりやすくなります。
「〇〇中学校の〇〇部に入って〇〇に挑戦したいと思っています。将来は〇〇になりたいという夢があるので、中学時代に〇〇の力を身につけたいと考えています。」
面接官は長所・短所の内容よりも、自分を客観的に見られているかを重視しています。
華やかな実績がなくても、自分のことをきちんと振り返っているかが評価の分かれ目です。
長所・短所・自己PRはそれぞれ答え方のコツが異なります。
まずは長所・短所を紙に書き出してみると、言葉にしやすくなります。
「私の長所は粘り強いところです。〇〇の練習でなかなか上達できない時期がありましたが、毎日少しずつ続けることで〇〇ができるようになりました。中学でもこの粘り強さを活かしていきたいと思っています。」
「飽きっぽいところがあります。ただ、〇〇を続けるために〇〇という工夫をするようにしてきました。中学でも同じ工夫を続けていきたいと思っています。」
「私の強みは〇〇です。小学校の〇〇活動でその力を発揮し、〇〇という経験につながりました。中学では〇〇部でこの強みをさらに伸ばし、〇〇という夢の実現に近づきたいと考えています。」
この質問で面接官は、ニュースや読書に触れているかだけでなく、物事に対して自分の意見を持てるかどうかも見ています。
ニュースや本のあらすじだけを話して終わってしまうと、自分の考えが伝わらず「自分の言葉で話せていない」と受け取られてしまう可能性があります。
「事実+自分の意見+理由」の3点を意識して話すと、自分の言葉で考えている印象が生まれます。
「〇〇というニュースが気になりました。私は〇〇だと思いました。なぜなら〇〇という経験があるからです。」



5つの質問に共通するのは「正解を覚えること」より「自分がどう感じ、どう考えたか」を言葉にする力です。
回答例はあくまで参考にとどめ、お子さま自身の経験や気持ちを乗せた言葉で練習してみてください。
「我が子の面接の受け答え、本当に大丈夫かな?」と、不安を感じた方へ。
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保護者の面接では「家庭としてどう考えているか」を軸に答えることが大切です。よく聞かれる3つの質問とポイントをまとめました。
各質問で何をどう伝えればよいか、一つひとつ確認していきましょう。
保護者の志望理由では「家庭の教育観」と「学校への理解度」が見られています。
「子どもが行きたいと言ったので」だけでは、保護者自身の主体性が見えず、学校への関心が薄いという印象を与えてしまいます。
学校の方針と家庭の方針が重なる部分に注目して話すと、一貫性を持たせることができます。
また「子どもの意志」と「保護者として学校を選んだ理由」をあわせて伝えることで、いっそう説得力が高まるでしょう。
「子どもが〇〇に強い関心を持っており、貴校の〇〇という環境がその力を伸ばすのに最適と判断しました。また、貴校の〇〇という教育方針は、家庭で大切にしていることと重なると感じております。」
志望理由の例文や書き方を詳しく知りたい方は、「中学受験の志望理由『本人版・保護者版』の例文」の記事もあわせてご覧ください。


面接官は、学校の教育方針と家庭の方針が一致しているかを確認しています。
「のびのびと育てています」などの抽象的な表現だけでは、方針の中身が伝わりません。
志望校の教育方針から「共感できる点」を一つ選び、それと重なる家庭での具体的なエピソードとセットで語ると説得力が出ます。
「貴校の〇〇という方針に共感しており、家庭でも〇〇という関わり方を意識しています」という形で準備しておくと、本番でも話しやすくなります。
「自分で考えて行動できる子に育てたいと思っており、日頃から〇〇という関わり方を心がけています。たとえば〇〇のときには、まず子ども自身に考えさせてから意見を聞くようにしています。」
面接官は、お子さまの自己紹介と保護者の回答が一致しているかも確認しています。
親子で事前に話し合っておくと、回答がぶれなくなります。
保護者から見たお子さまの姿を、具体的なエピソードで語りましょう。
長所だけでなく、短所とその向き合い方まで語ることで「この保護者はお子さまのことをよく見ている」と面接官に印象づけられます。
「粘り強い性格で、〇〇のときに〇〇という姿を見て改めて感じました。一方で〇〇という面もあり、〇〇のときに〇〇という場面がありました。そのため、〇〇と声をかけるよう心がけています。」



「用意した答えを話す」のではなく「ご家庭の考えをそのまま言葉にする」姿勢を大切にしましょう。
保護者に特化した面接対策について詳しく知りたい方は、「中学受験の面接対策で親が準備すべきこと」の記事もあわせてご覧ください。




服装や持ち物は、面接の内容と同じくらい第一印象を左右します。「おしゃれをするか」よりも「場にふさわしいか」を基準に準備することが大切です。



当日に慌てないよう、事前にチェックしておきましょう。
服装の基本は「清潔感」と「学校に合った品のある装い」です。華美すぎず、地味すぎず「初めて会う方に好印象を与えられるか」を判断基準にしてください。
お子さまと保護者それぞれのポイントを確認しましょう。
| 項目 | 女の子 | 男の子 |
|---|---|---|
| イメージ | ||
| 公立 | スカートのみ またはスカート+ジャケットなど 軽めでもOK | シャツ+スラックスなど 軽めでもOK |
| 私立 | きちんと感を重視 ワンピース+ジャケットが目安 | ジャケット着用が必須 |
| インナー | ブラウス (白・クリーム・ブルー系) | ボタンダウンシャツ (白・クリーム・ブルー系) |
| ボトムス | ひざ丈のシンプルなスカート (黒・紺・グレー・ベージュ) | シンプルなスラックス (黒・紺・グレー) くるぶしが見えない丈が目安 |
| 靴下 | 白または紺のハイソックス | 白のソックス (くるぶし丈はNG) |
| 髪型 | 顔にかからないようにまとめる | 本番1週間前に散髪 整髪料は控えめに |
男女共通のポイントは以下のとおりです。
当日の朝に慌てないよう、前日までに全身チェックを済ませておきましょう。
| 項目 | 母親 | 父親 |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
| ポイント | スーツまたはセミフォーマル (パンツスーツ可) アクセサリーは控えめ、清潔感を優先 | スーツが基本 時計は華美なものを控える |
髪型は清潔感重視です。髪色が明るい場合は、ダークブラウン系に染め直すことを検討してください。



親子共通して「初めて会う人に好印象を与える服装」を基準に選びましょう。
当日の朝に焦らないよう、前日までに持ち物をリスト化して確認しておきましょう。
学校によって持ち物の指定が異なる場合があります。必ず募集要項を確認したうえで、準備を整えましょう。


面接でよく見られるNG行動を3つ紹介します。当日に慌てないよう、事前に確認しておきましょう。
それぞれなぜNGなのか、理由とあわせて解説します。
暗記した文章は棒読みになりやすく、追加質問が来た瞬間に言葉に詰まります。面接官にはすぐ伝わります。
覚えるべきは「答えの文章」ではなく「そう思う理由と経験」です。
たとえば志望理由なら「いつ志望校のことを知ったか」「何が決め手だったか」を時系列で書き出してみましょう。



書き出した内容を自分の言葉で話す練習を重ねると、追加質問にも自然に対応できるようになります。
準備の仕方を「文章の暗記」から「これまでの経験の整理・言語化」に変えるだけで、面接官への印象がぐっと良くなります。
「特にありません」「分かりません」は、最も避けるべき回答です。
面接官が見ているのは完璧な答えではなく、自分なりに考えようとする姿勢です。
この回答では「自分のことを振り返っていない」「学校への関心が薄い」と受け取られ、マイナス評価につながりやすくなります。
答えに詰まりそうになったときは「えーと」と言うのをぐっと我慢してください。
代わりに以下の言い回しを使うと、スムーズに話を続けられます。



事前に声に出して練習しておくと、本番でもすっと言葉が出てきます。
保護者が用意した文章をそのまま答えさせると、子どもが理解していない言葉・表現は追加質問でほころびが生まれます。



「家庭の教育方針は?」と聞かれた子どもが、大人びた言葉でスラスラ答える場面では、面接官にはすぐ「親が書いた文章だ」と伝わります。
面接官が見ているのは「完璧な答え」ではなく「その子の考え方のプロセス」です。
保護者の役割は、答えを用意するのではなく子ども自身の考えを引き出すことです。
なお「正解を教える」「他の子と比べる」といった関わり方は、子どもが自分で考えるチャンスを奪ってしまいます。


「どう答えるか」を考えるより先に「自分のことをよく知る」ところから面接対策は始まります。家庭でできる具体的な取り組みを3つ紹介します。
いずれも今日から家庭で実践できる内容です。一つひとつ見ていきましょう。
自己理解を深めるのに効果的なのが「私は〇〇です」という文章を20個書き出すワークです。
面接では「なぜその学校を選んだのか」「なぜ続けられたのか」と深掘りされる場面が必ずあります。
そのとき、自分の考えの根拠を言葉にできないと、答えが詰まってしまいがちです。



普段から「なぜ?」を繰り返して自分の考えを深掘りする練習をしておきましょう。
面接本番でも自分の考えを言葉でスラスラ話せるようになります。
最初の数個はすぐに書けても、12個を超えたあたりで言葉が出なくなります。その「生みの苦しみ」こそが、自己理解が深まっているサインです。
日常会話でも「今日はどうだった?」「それ、どう思った?」という問いかけが、お子さまの自己理解を育みます。
答えを待つ姿勢を持つことで、子どもは自分の言葉を見つけていきます。
実際に声に出して練習すると、本番での緊張をやわらげられます。親が面接官役になり、よく聞かれる質問を出しましょう。重要なのは次の3つです。



答えを否定せず「もう少し詳しく教えて」と深掘りすると、子ども自身の言葉が引き出されていきます。
「最後まで話せたね」「目線がよかったよ」といった小さな成功は、10秒以内に言葉にして伝えてあげましょう。その積み重ねが自己肯定感を育てます。
家庭での対策に限界を感じたら、面接指導のプロがいる専門の塾を頼ってみましょう。
面接指導の専門塾では、お子さまの個性に合わせた深掘りと、客観的な視点からのフィードバックを受けられます。



「人前では話せなかった子が、本番で一番よく話せた」というケースを、何度も見てきた実績があります。
独学では気づけない「その子らしさ」を引き出すのが、プロの指導の強みです。


中学受験の面接で問われているのは「正しい答えを知っているか」ではありません。
「自分自身をどれだけ理解しているか」「その考えを自分の言葉で伝えられるか」が評価のポイントです。
本記事を参考に、面接対策を万全に整えてみてください。
「面接の準備はしているけれど、本当にこれで大丈夫かな?」と不安に思った方へ。
「個別指導 面接塾」では、これまでに2,500件以上の面接相談に向き合ってきた面接アドバイザー 和花(和花コミュニケーションアカデミー 代表)が監修した、面接対策にすぐ役立つ3つの特典をLINE登録者さま限定でプレゼントしています。
志望理由づくりや面接準備にそのまま使える内容になっており「何から始めればいいのか分からない」という方でも、具体的に準備を進められるよう構成されています。
まずはご家庭でできる対策から始めてみたい方は、ぜひLINEからご活用ください。
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