中学受験の面接対策で親が準備すべきこと|頻出質問に自分の言葉で答える方法を解説

中学受験の面接対策で親が準備すべきこと|頻出質問に自分の言葉で答える方法を解説
執筆者・監修者情報
長谷川 和花(執筆者・監修者)
名前:長谷川 和花
  • Farfalla合同会社 代表
  • 「個別指導 面接塾」 主宰
  • 受講生の受験合格率92%
  • (広島叡智・秀明中・名古屋国際・安積中など)
  • 一生使えるコミュニケーション力を育成

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中学受験の面接、親はどう答えればいいんだろう。
自分のせいで子どもの受験を失敗させたくない。
できれば答え方として正解を知っておきたい。

中学受験の面接を前に、そう感じている保護者の方は多いはずです。親として当然の気持ちです。

しかし、ネットで見つけた模範解答をそのまま覚えて臨んでも、面接官には届きません。むしろ、丸暗記した言葉は「借り物」に聞こえてしまい、逆効果になることもあります。

面接で本当に評価されるのは、正解を言えるかどうかではなく、自分の言葉で家庭の考えを伝えられるかどうかです。そのためには、質問の意図を理解し、自分なりの考えを整理しておくことが大切です。

この記事では、面接でよく聞かれる質問の意図と、答え方の考え方を解説します。

ぜひ本記事を参考に、家庭の考えを整理しながら面接対策を進めていきましょう。

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長谷川 和花

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目次

学校が中学受験で親も面接する目的

学校が中学受験で親も面接する目的

中学受験では、学力試験に加えて次のような目的で面接を実施する学校があります。

親も面接する主な目的
  • 入学への意欲や本気度を確認するため
  • 生徒一人ひとりの個性や人間性を知るため
  • 入学後にトラブルを起こさないかを見極めるため

そのうえで、保護者の面接が行われる理由があります。

学力だけでは測れない「家庭の教育方針」や「学校との協力体制」を確認するためです。

学校は子どもを一人で育てるのではなく、家庭と連携しながら教育を進めていく場です。

そのため、保護者面接では「家庭が学校と協力して、子どもを育てていけるか」が特に重視されます。

面接の形式は学校によって異なりますが、どの形式であっても、日常の会話の質がすべての土台となります。

中学受験の面接対策で親がどんな答えが良いのか悩む質問と考え方

中学受験の面接対策で親がどんな答えが良いのか悩む質問と考え方

「この質問では何を見られているのか」を知っておくことで、どの学校でも、どんな聞かれ方をされても自分の言葉で答えられるようになります。

この章では、以下の頻出質問について解説します。

なお、本章ではそのまま使える模範解答や例文はあえて掲載していません

長谷川 和花

質問の意図を理解したうえで、ご家庭の考えを整理し、自分の言葉で答えられるよう準備してみてください。

志望理由

「受験を希望したのは誰ですか?」

志望理由に関する質問では、学校研究の量や言葉の上手さよりも、親子が同じ方向を向いて受験を考えているかが見られています。

特に「誰が決めたのか」という問いには、「親が一方的に決めていないか」「子ども自身が納得して受験しているか」を確認する意図があります。

面接官が気にしているのは、親の熱量と子どもの熱量がかみ合っているかどうかです。

この質問に一貫性をもって答えるために、次の点を家庭で振り返っておきましょう。

家庭で振り返っておきたいポイント
  • 誰がいつ、どんなきっかけで受験を考え始めたか
  • 志望校をどのように知り、どこに魅力を感じたのか
  • 子どもはその話をどのように受け止めたのか

学校説明会や文化祭などで感じたことがあれば、それも具体的に言葉にしておくとよいでしょう。

親子で志望校を選んだプロセスを共有しておくことで、どちらが質問されても自然に答えられるようになります。

教育方針

「ご家庭で大切にされている教育方針は?」

この質問で面接官が知りたいのは、「日常の中でどんな価値観を大切にして子どもと接しているか」です。教科書的な立派な理念は必要ありません。

教育方針は、特別な言葉で表すものではなく、日々の関わりの中に表れるものです。困ったときにどんな声をかけてきたのか、失敗したときにどう向き合ってきたのか。

そうした日常の積み重ねから、その家庭の考え方が自然と伝わります。

長谷川 和花

対策として意識したいのは、「〇〇を大切にしています」という考え方と、それを示す具体的なエピソードをセットで準備しておくことです。

例えば、「失敗しても〜〜力を大切にしています。先日も〇〇という場面がありました」という形で話せると、言葉に実感が伴います。

また、夫婦で面接に参加する場合は同じエピソードを共有しておきましょう。どちらが質問されても一貫した答えができるようになります。

入学後のサポート

「入学後のサポートで心がけたいことは?」

この質問では、学習面だけでなく、生活リズム・心の変化・人間関係に対して、家庭としてどのように関わろうとしているかが問われています。また、学校と協力できそうかどうかも見られています。

大切なのは、過度に手を出す姿勢ではなく、子どもが自立していく過程をどう支えるかという視点です。

長谷川 和花

「何でも親がやる」のではなく、「子どもが自分で考えられるよう見守る」という姿勢が評価されます。

親から見る子どもの長所・短所

「お子さんの長所・短所をどう見ていますか?」

この質問では、長所を立派に語れるかよりも、子どもを一人の人間として客観的に見られるかが問われています。

答える際は、次のポイントを意識しましょう。

スクロールできます
項目答え方のポイント
長所・具体的なエピソードとセットで伝える
・その長所がどのような場面で発揮されているかを説明する
短所・課題として認識している点と、本人の努力や家庭の関わり方を説明する
・「こういうところが課題ですが、本人も意識して改善しようとしています」といった形で、エピソードを添える

長所は自信をもって答えて問題ありません。短所については、「課題をどう理解し、どのように向き合っているか」を伝えることが大切です。

なお、「うちの子に短所はありません」「思い当たりません」といった答えは、子どもを客観的に見られていないと判断される可能性があるため避けましょう。

日常会話の内容

「ご家庭では、どのような会話をされていますか?」

この質問では、家庭の雰囲気や親子関係がどのようなものかが確認されています。

両親で面接に参加する場合は、二人の考えや話の方向性に大きなズレがないかも見られることがあります。そのため、あらかじめ家庭での会話を振り返っておくことが大切です。

事前に振り返っておきたいポイント
  • 普段どのような話題を親子で話しているか
  • 子どもが話したとき、どのように受け止めているか
  • ニュースや学校での出来事について家庭で話すことがあるか

こうした日常のやり取りを思い返しておくことで、家庭の雰囲気を自分の言葉で自然に伝えられるようになるでしょう。

日常会話の内容から、子どもの考えを尊重しているか、話を聞く姿勢があるかといった点も伝わります。円満な学校生活を送れるかどうかを、家庭環境から判断している側面もあります。

通学路・通学時間

「通学路や通学時間について教えてください」

この質問は単なる距離や時間の確認ではありません。入学後の生活を、家庭として具体的にイメージできているかが問われています。

通学にかかる時間を把握しているか、安全面や混雑状況について現実的に考えているか、通学が子どもの生活リズムや体力に無理のない範囲かどうか、といった点が見られています。

長谷川 和花

自宅から学校までの経路・所要時間・乗り換えの有無などは事前に確認しておきましょう。

余裕があれば一度、通学ルートを実際に確認しておくと、回答に具体性が出ます。

入学後に子どもに期待している成長

「中学生活を通して、どのような成長を期待していますか?」

この質問で求められているのは、学校の理念をなぞった答えではありません。

面接官が見ているのは「家庭として、どんな視点で子どもの成長を捉えているか」です。

ポイント

学力や成績だけに偏っていないか、人間関係や生活面も含めて考えられているか、子ども自身の個性や課題を踏まえた期待になっているかが見られます。

「こうなってほしい」という理想像よりも、子ども一人ひとりの成長を現実的に見守ろうとする姿勢が伝わることが大切です。

事前に以下の点について整理しておきましょう。

事前に整理しておきたいポイント
  • 今のわが子の課題や伸びしろは何か
  • 中学生活のどんな場面でそれが育まれることを期待しているか

子どもの今の姿をベースにした言葉であれば、自然と自分の言葉で話せるようになります。

学校のパンフレットに書かれているような一般的な言葉ではなく、わが子を見てきた親だからこそ言えることを準備しておきましょう。

長谷川 和花

本章では、親が面接時によく聞かれる質問と答え方のポイントについて解説しました。

これらの質問に対して、模範解答を丸暗記するのではなく、自分で考えておくことが重要です。なぜ暗記では通用しないのか、次の章で詳しく解説します。

中学受験の面接対策で例文を暗記しない方がいい理由

この章では、以下の2点について解説します。

なぜ例文の暗記が逆効果になるのかを、順番に見ていきましょう。

想定外の質問で崩れやすい

暗記した答えは、少し質問の形が変わったり、深く掘り下げられたりすると、途端に対応できなくなります。

例えば「教育方針は?」という質問を想定して準備していたとしても、「それはどんな場面で実感されましたか?」と聞き返されたとき、暗記した文章では答えられないことがあります。

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暗記は「その文章を覚えているかどうか」であり、「自分が理解しているかどうか」とは別のものだからです。

注意

さらに、「親と子どもで言っていることが違う」という事態も起きやすくなります。

それぞれが別々に暗記した場合、同じ質問に対して食い違いが生じ、かえって不信感をもたれる原因になります。

暗記はズレを修正できません。面接では覚えた文章を話すことよりも、質問の意図を理解し、その場で自分の言葉で答えられるかどうかが重要となります。

「自分の言葉」でなくなってしまう

文章を整えて丸暗記した瞬間、その言葉は自分のものではなくなってしまいます。

どんなに流暢に話せても、準備された言葉は「誰の言葉かわからない」響きになり、面接官には伝わりません。

面接官は毎年多くの保護者と向き合っています。用意された答えかどうかは、言葉のリズムや間合い、目線の動きから自然と伝わってしまうものです。

面接官が聞きたいのは正解ではなく、「なぜそう思うのか」という理由です。その理由こそ、自分の言葉でしか伝えられません。

暗記した答えには、その「なぜ」が抜け落ちています。そのため、どれほど整った文章であっても、面接官の心には届きにくいのです。

質問への答えを暗記しない方が良い理由については、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

中学受験の面接対策で親が「自分の言葉」で答えるための3ステップ

中学受験の面接対策で親が「自分の言葉」で答えるための3ステップ

この章では、暗記に頼らず、親がスラスラと子どものことを語れるようになるための3ステップを紹介します。

これらのステップを順番に進め、暗記に頼らずに自分の言葉で子どものことを語れる状態を目指していきましょう。

ステップ1:子どもに自分の要素を20個程度書いてもらう

まず、子ども自身に「私は〇〇です」という短文を20個書いてもらいます。

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この作業は、子どもの自己理解を深めるためだけでなく、保護者が子どもの内面を正確に把握するための準備でもあります。

子どもが自分で言葉を選ぶことで、親が知らなかった一面が見えてくることも少なくありません。

ここで大切なのは、親が答えを誘導しないことです。あくまでも子ども自身の言葉で書いてもらいましょう。

ステップ2:記載した内容の「理由」を一緒に振り返る

書いてもらった内容をもとに、「これはどういうこと?もう少し詳しく教えてくれる?」「この言葉を選んだのはなぜ?」と問いかけ、子どもの考えを引き出していきます。

このステップの目的は、子どもの価値観や思いを整理し、面接の場でも自分の言葉で説明できるようにすることです。

ただし、否定・評価・催促は避けましょう。

長谷川 和花

親が「それは違う」「もっとこう言って」と修正してしまうと、子どもの言葉ではなくなってしまいます。

答えを整えることよりも、子どもが自分の言葉で考え、話せる状態を引き出すことを意識して関わりましょう。

ステップ3:親なりに整理する

子どもの自己理解をもとに、親が「伴走者」として、また「代弁者」として準備を整えるプロセスです。

お子さんの言葉の背景にある経験や考えを、まずは親自身が理解しておきましょう。

その理解があることで、親子面接でも暗記ではなく、実体験に基づいた言葉で答えられるようになります。

ここでいう「整理」とは、言い回しを正解に直すことではありません。

子どもの言葉の背景にある経験や考えを、親自身がしっかり理解しておくことです。

親が子どもの内面を理解しているからこそ、どんな質問をされても自分の言葉で落ち着いて答えられるようになります。

長谷川 和花

こうした準備を、親子でじっくり進めていきましょう。

ただ実際には、「何から始めればいいのか分からない」「この進め方で合っているのか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。

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家庭でできる中学受験の親の面接対策

家庭でできる中学受験の親の面接対策

この章では、家庭で無理なく取り組める保護者面接の準備を紹介します。

まずは、ご家庭でこれらのポイントを整理するところから始めてみましょう。

願書を入念に確認する

願書に書いた内容と、面接での回答にズレがないようにすることが大切です。

「書いたことを暗記する」のではなく、なぜその内容を書いたのかを説明できる状態にしておきましょう。

面接では、願書の内容をもとに質問されることが多くあります。

長谷川 和花

書いてあることと話の内容が食い違うと、準備不足という印象を与えてしまう可能性があります。

そのため、願書に書いた内容は家庭内で共有し、認識にズレがないか事前に確認しておきましょう。

夫婦で子育ての役割や協力体制を整理する

面接では、家庭が学校と協力して子どもを育てていけるかが見られています。

夫婦それぞれの考えが大きくズレていないか、子どもに対する姿勢が一貫しているかを確認しておくことが大切です。

ここでいう「役割」とは、「面接で誰が話すか」ではありません。日常の子育てにおける関わり方や分担を指します。

例えば、次のような点を振り返っておきましょう。

夫婦の子育ての役割を振り返るポイント
  • 学習面はどちらが主に見ているのか
  • 生活リズムの管理をどのように行っているか
  • 進路や学校生活について家庭でどのように話し合っているか

このように、普段の協力体制を具体的に整理しておくことが大切です。

具体的なエピソードを振り返っておく

よく聞かれる質問に備えるため、子どもの様子や家庭での関わりを裏付ける具体的な場面を振り返っておきましょう。

文章を丸暗記するのではなく、実体験をベースに自然に説明できる状態にしておくことが重要です。

長谷川 和花

具体的なエピソードがあると、無理に整えた言葉ではなく自分の言葉で話しやすくなり、結果として発言にも説得力が生まれます。

例えば、次のような場面を思い返しておくと答えやすくなるでしょう。

具体的なエピソード例
  • 子どもが失敗したときに、家庭でどのように声をかけたか
  • 学校生活や習い事で頑張っていた出来事
  • 家庭で大切にしている価値観が表れたエピソード

このような日常の出来事を整理しておくことで、面接でも自然な言葉で家庭の考えを伝えられるようになります。

中学受験の面接当日に親が気を付けるべきこと

中学受験の面接当日に親が気を付けるべきこと

面接受験の当日に意識したいのは、次の3点です。

面接当日の注意点
  • 直前に新しい修正を加えない
  • 落ち着いた態度を貫く
  • これまで整理してきた考えを信じる

面接直前になると、「あの答えはこう変えた方がいいかも」と修正したくなることがあります。

しかし、直前の修正は子どもを混乱させるだけでなく、親子間で発言の整合性が崩れる原因にもなります。

当日は、新しいことを足さないことを基本にしましょう。

面接では、受け答えの内容だけでなく、姿勢・表情・話し方も見られています。

子どもの発言を遮らない、必要以上に補足しすぎない、面接官の話を最後まで聞くといった基本的な態度は、「学校と協力していける家庭かどうか」を判断する重要なポイントです。

長谷川 和花

保護者が落ち着いた態度で臨めば、子どもも安心して話すことができます。

その落ち着いた雰囲気こそが、面接の場で自然に伝わる大切なポイントです。

親も中学受験の面接対策をして、本番に臨もう

親も中学受験の面接対策をして、本番に臨もう

中学受験の面接は、正解を言える場ではありません。家庭として積み重ねてきた考えや関わりを、自分の言葉で伝える場です。

模範解答を覚えるより、なぜそう思うのかを自分の中で整理しておくこと。

子どもの内面をしっかり理解して、代弁できる状態がベストです。それが、面接官の心に届く言葉につながります。

この記事で紹介した3ステップや日常の準備を、ぜひ少しずつ取り組んでみてください。

長谷川 和花

「自分の言葉で話せた」と感じられる本番を、今から一緒に目指していきましょう。

もし、「家庭でどこまで準備すればいいのか分からない」「子どもの考えをうまく引き出せない」と感じている場合は、無理に一人で抱え込む必要はありません。

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